一生腰痛にならない、子どもの身体をつくる

こんばんは、やまちゃんです。

最近はもっぱらダンスにハマっています。
今、福井のミュージシャン「ナナイロ」さんにこどもの身体づくりのテーマソングを作ってもらっていて、その曲を使ってダンスを制作しております。
曲名は「Action」。
かなりいい曲に仕上がっています。
もちろんこのダンスにも身『体の使い方が良くなるコツ』をふんだんに盛り込もうと思っています。ダンスの完成をお楽しみに!

 

 

さて、本日のテーマは
「子どもの腰痛」です。

今まさに腰痛を患っているお子さんもそうですが、現代は誰でも腰痛になる可能性があります。
「腰痛にならない身体をつくりたい」
「子どもに腰痛になってほしくない」
という方は是非最後までご一読ください。

 

 

 

今の小学生の腰痛事情


以前テレビ番組の中で、
「ランドセルが重すぎて腰痛になる小学生増加」という話題が出ていました。
そして、そんなお子さんは整体院に通うようです。なんでも、昔に比べて現代のランドセルは重くなっているというのです。

ランドセルの中に入れる教科書の厚みが、ゆとり教育が広がって以降1〜2割厚くなっていること。2005年から2015年の10年間で、国語・算数・理科・社会の4教科における教科書のページ数が、35%増加しているというデータもあります。

そんな重たいランドセルを毎日背負っている小学生が腰痛になるケースが多くみられる。
しかし、これは本当にランドセルだけの原因でしょうか?

 

 

 

ランドセルの重さで腰痛になる3つの理由

ランドセルが重くなることで腰痛を引き起こす原因は、主に以下の3つが考えられます。

 

1.腰まわりの柔軟性の低下

最近のこどもたちは、立位体前屈(立った姿勢から身体を前に曲げる動作)で床に手がつかない事が珍しくありません。この原因の一つに、腰まわりの柔軟性の低下があります。

日々の不良姿勢や運動不足などで、腰まわりの筋肉が硬くなり柔軟性が低下します。そして腰の関節に負担がかかり、重たいものを持つと腰痛を引き起こしてしまいます。
ランドセルの重さも例外ではないのです。

 

 

2.体幹機能の低下

姿勢が悪くなるとどうしても体幹がしっかりと働かなくなってしまいます。

体幹の筋肉には、姿勢を保持して腰まわりを安定化する筋肉として『大腰筋』と言われる筋肉があります。この筋肉は股関節を動かす筋肉でもあるため、歩く時などにもとても大事な筋肉です。

歩く時にこの『大腰筋』の働きが弱いと体幹が崩れ、腰に負担がかかる姿勢になってしまいます。その身体の状態で重たいランドセルを背負う事で、腰痛に繋がってしまいます。

 

 

3.ランドセルの重さを腰でしか受け止められない

今の小学生の背負うランドセルの重さは大体5〜6kgと言われています。小学生の体重は大体20〜30kgとすると、体重の約4分の1〜5分の1の重さを背負っていることになります。

成人60kgの人であれば、約15kgの荷物を毎日背負って通勤していることになります。そんな重たいものを腰だけで持とうとすると、腰の筋肉は負担になり腰を痛めてしまいます。

『腰だけで持つ』とはどういうことか?
それは、
ランドセルを背負って
腰を過度に丸めたり、
過度に反らせたりして
腰の筋肉を硬めている状態のことです。

 

この場合、ランドセルの重さを腰でしか受け止められていません。
腰を硬めている状態とは、腰を支点にして身体を動かすクセがついている事を意味します。常に腰を支点にして身体を使っていると、腰の関節のみに負担がかかり腰を痛めてしまいます。

 

 

では、
どうしたら腰の関節への負担を減らすことができるのでしょうか。

その答えは、他の関節も上手に使えるような「身体の使い方」を習得していくことが大切になります。
中でも腰痛を予防するために負担を分散させたい関節とは、「股関節」です。
そんな『股関節を上手く働かすための体操』と、『子どもが腰痛になりやすい身体か』をチェックする簡単な方法があるのでご紹介します。

 

 

 

 

こどもの腰痛危険度をチェックする3つの方法

チェックしてみよう!

□1. 立って前屈をして、手が床につかない。または、立って手を腰に当てて後屈し、後ろの景色が見えない

□2. 足を閉じて立った状態から踵を浮かさないようにしながらそのまましゃがみ込むと後ろに倒れてしまう

□3. 足を肩幅より広めに広げて、そのまま踵をつけてしゃがみ込めない。またはそこからまっすぐ立ち上がってこれない

 

上記の項目が、1つでも当てはまると腰痛になるリスクがあります。

1〜3の運動テストはどれも身体の中でも、腰や股関節周りの柔軟性をチェックするテストです。
この3つの動きがどれもスムーズにできないと腰痛になるリスクがあるので、まずはこの3つの動きをチェックしてみましょう。

 

 

 

腰痛にならない身体のつくり方

小学生のランドセルの中身を減らす努力も大切ですが、ランドセルの重さなんかに負けないための身体をつくることも同時にとても大切なことです。

ランドセルの重さに負けない身体づくりをすると、それは走りであったり、スポーツの上達にまで繋がるため一石二鳥にも三鳥にもなります。

そこで、以下に子どもの腰痛の予防に効果的な体操をご紹介します。
ぜひ挑戦してみてください。

 

股関節を上手に使えるようになるおじぎスクワット

おじぎスクワットのやり方

1.足を腰幅に広げ、鼠蹊部を押さえる

2.鼠蹊部を折り曲げるようにお尻を後ろに突き出していく

3.ゆっくりとお尻を元の位置に戻し、身体を起こす

4.1〜3を5回繰り返す

*ポイントは腰が丸まったり、反ったりしないように行うことです。

腰回りの柔軟性が低い子や、股関節が上手く使えない子は、明らかにこのスクワットをさせてみると背中が丸まります。

そのため、背中が丸まって行かないように背中を伸ばしたままやる様に、小まめに声かけをしながら習得していきましょう。

 

 

PS:
やまちゃんの『子どもの身体づくりワークショップ』やスタジオでの指導でも、この股関節を使ったスクワットの習得には時間のかかる子はたくさんいます。
でも、やり続けていけば必ずできるようになります。コツを掴むまで根気よく教えていってあげてください。

ワークショップで、
「うちの子のスクワットみてください!」
と言われれば、いつでも見てアドバイスします。
気軽に声をかけてくださいね。

 

やまちゃんは全国どこでもこのワークショップを開催しに回っています!
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