こんにちは、やまちゃんです。
こどもの学力をつけるために、早くから英語を習わせたり、幼児から学習塾に通わせたりする親御さんが、昔に比べて増えている印象があります。
『学力を上げるために、まずはこどもの好奇心を駆り立たせて、勉強が好きになることが一番大事だ』なんて感じのことが子育て本などにもよく紹介されていますね。
そんな子どもの学力を上げる秘訣の一つに、
実は「運動」も関与しているのはご存知ですか?
こどもの運動能力を上げるトレーナーの視点から、
今回は、運動と学力の関係についてご紹介します。
子どもの学力と運動の関係
近年の研究では、
運動をすることで身体におけるプラスの変化がたくさんあることが分かってきています。
中でも注目を浴びているのは、
「運動と脳のつながり」です。
アメリカの研究によれば、
「授業前に運動を行うことで成績が上がる」
という報告があります。
少し専門的になりますが、
運動をするとノルアドレナリンやセロトニン、ドーパミンといった思考や情緒に影響を与える重要な神経伝達物質が増えると言われています。
それだけでなく、
脳のニューロン(神経)の成長などによって、脳の基礎構造を物理的に強くしてくれます。
実際、脳は筋肉と同じで、使えば育ちますし使わなければ萎縮してしまう性質を持っています。
学習前に運動をすることで、
脳は学習の準備を整えることになり、
机に向かって何か新しいことを覚えようとすると、運動していない時と比べてはるかに脳内ニューロンの結びつきが強固になります。
そうしてできた脳内の回路は、
情報が何度も通ることでさらに結びつきを強くしていきます。
このようにして、
私たちが物事を学習する上で重要な脳の基盤がつくられていきます。
どんな運動が脳に良いの?
とは言え一概に運動といっても様々ありまよね。
どんな運動が脳に良いのでしょうか?
実は、中でも精密な運動であればあるほど、
脳のニューロンの繋がりを強めることも研究で分かってきています。
そこで、ここで言われている『精密な運動』とは一体どんな運動かというと、身体の深いところに位置する
インナーマッスルをしっかりと働かせた運動になります。
運動と同様、姿勢でも同じことが言えます。
背筋の伸びた良い姿勢で勉強をするとインナーマッスルがしっかりと働きます。反対に、姿勢が悪く丸まった背中で勉強をしているとインナーマッスルが働きません。
アメリカの論文で、姿勢の良い学生と悪い学生にそれぞれ数学の問題を解かせたところ、姿勢の良い学生の群の方が
問題を多く解くことができた、といった報告があります。
私たちの身体を構成する筋肉は、アウターマッスルとインナーマッスルに分かれています。インナーマッスルは身体の深部に位置し関節に隣接しているという特徴があります。そのため、少ない力で大きな動きをつくることができ、精密に身体をコントロールすることができるのです。
また、脳への情報伝達もインナーマッスルをしっかり働かせて身体を動かしている子の方が、アウターマッスルに頼った身体の使い方をしている子に比べて多いことが分かります。
このように、しっかりと筋肉の使い方を身につけていくことで子どもの学力を高めることが期待されています。
学力を伸ばすための身体づくりワークをご紹介
学力を伸ばすために必要なことは、
身体の中でもインナーマッスルがしっかりと働く身体環境をつくることにあります。
今回は、そんな体操(ワーク)を2つご紹介します。
両手の中指をみぞおちに当てる
*みぞおちの位置は、おヘソから5〜7㎝上の辺り
↓
お腹の力を抜きながら背中を思いっきり丸める
↓
みぞおちを上(頭側)に引き上げるように背筋を伸ばす
↓
みぞおちを上に引き上げきったところで、大きく深呼吸を3回おこなう
足を揃えて立った姿勢で、片方の手をみぞおちに当てる
もう片方の手を足の付け根に当てる
↓
片足を上げて、足の付け根(股関節)を中心に足を内回し5回、外回し5回おこなう
↓
おさえている手を入れ替えて、反対の足を同様に内回し5回、外回し5回おこなう
↓
足を下ろして終了
《解説》
みぞおちと股関節は体幹の中心部分であり、みぞおちと股関節をつなぐ大腰筋と呼ばれるインナーマッスルの王様の筋肉があります。その大腰筋を積極的に動かすことで体幹のインナーマッスルがしっかりと働いていきます。
この2つの動きをする事で身体を中心部を支えるインナーマッスルが目覚め、学力向上を期待できる身体へ変えていってくれます。
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